<p>こんにちは、当ブログを運営しているしょうです。</p>
<p>私は会社員として10年以上働いてきましたが、「人よりミスが多い」「仕事が続かない」「評価されない」と感じる場面が何度もありました。<br>
精神科で相談した際には「ADHD傾向があるかもしれない」と言われ、自分でも「どうしてうまく働けないんだろう」と悩んできた一人です。</p>
<p>そんな自分でも、働き方を見直し、環境を選び、仕組みを工夫することで、少しずつ「自分らしく働ける道」が見えてきました。</p>
<h2>「努力不足じゃない」その言葉に救われた</h2>
<p>「またミスしてしまった」「なんで自分はこんなにダメなんだろう」<br>
ADHD傾向がある僕にとって、こんな自己否定のループは日常でした。</p>
<p>報連相のタイミングがずれる、会議を忘れる、資料の提出ミス……。<br>
どれも「確認すれば防げた」「もっと慎重にすればよかった」と言われがちなこと。でも、それがどうしてもできない。</p>
<p>そんなとき、ある専門書で見つけた「努力不足ではない。ADHD特有の脳の働きによるもの」という言葉に、初めて救われた気がしました。</p>
<h2>見えないハードル:ADHDの「ミスが減らせない理由」</h2>
<p>ADHDの特性には、「不注意」「多動性」「衝動性」などがありますが、特に仕事上で困るのは<strong>注意の維持と抑制の難しさ</strong>です。</p>
<h3>注意が散りやすく、集中が続かない</h3>
<p>たとえばメールを書いていても、通知が鳴ったらついそちらを開いてしまい、元の作業に戻れなくなることが多々あります。<br>
「1つのタスクを最後まで集中してやりきる」のが、ADHD傾向のある人には想像以上に難しいのです。</p>
<h3>作業の見直しを忘れる、順序立てて考えにくい</h3>
<p>段取りを頭の中で組み立てて行動するのが苦手で、やりながら次を考えているうちに見落としが生まれます。<br>
見直しのつもりで開いたファイルも、気がつけば別の作業をしていて、結局見直せていなかった……なんてことも。</p>
<h3>衝動的に行動してしまう</h3>
<p>「これやっておこう」と思いついたら確認せずに即行動してしまい、後から「間違っていた」「余計なことをした」と気づくこともしばしば。<br>
頭ではわかっていても、その場の衝動が抑えられないのがADHDのつらいところです。</p>
<h2>対策:「工夫と仕組み」で乗り越える</h2>
<p>ADHDの特性は「直す」ものではありません。<strong>付き合い方</strong>を工夫することで、ミスを減らしたり、安心して働ける仕組みを整えたりできます。</p>
<h3>① チェックリストを作ってルーティン化</h3>
<p>作業の見落としや漏れを防ぐために、毎回同じチェックリストを使うようにしました。<br>
「提出前に確認する項目」を紙に書き出し、見える場所に貼っておくだけでもかなり効果があります。</p>
<h3>② ダブルチェックを頼む</h3>
<p>一人で全部を完璧にこなすのは難しいから、あえて「ここだけ確認してもらえますか?」と第三者にお願いするようにしています。<br>
人に頼るのが苦手だった自分ですが、「これで安心して出せる」と思えることで精神的にも楽になりました。</p>
<h3>③ 作業環境を整える</h3>
<p>デスク上には最小限の物だけを置き、通知はオフ。タブも3つまで、とルールを決めています。<br>
集中が途切れやすい僕にとって、「気が散る原因を物理的に減らすこと」が一番効果的でした。</p>
<h3>④ タスクの分割と適度な休憩</h3>
<p>1時間ずっと集中するのではなく、「25分やって5分休む」を繰り返すポモドーロ・テクニックを取り入れています。<br>
また、長いタスクは「調べる」「書く」「提出する」に分けて、1つずつ終わらせるように意識しています。</p>
<h2>自分を責めすぎないために大切な視点</h2>
<p>どれだけ対策をしても、ミスがゼロになることはありません。<br>
でも、それは「努力が足りない」からではなく、特性に由来するものだと知っておくだけで、心のダメージは大きく変わります。</p>
<h3>「ミス=だめな人」ではない</h3>
<p>ミスをするたびに「またやってしまった…」と落ち込んでいましたが、最近では「この特性ゆえに起きやすい」と捉え直すようにしています。<br>
そして、「次にどうすればいいか」を考えることに意識を向けるようにしています。</p>
<h3>周囲の理解やサポートも重要</h3>
<p>自分の特性を言語化し、職場で信頼できる人に伝えることで、サポートを受けやすくなりました。<br>
「この人はこういう注意の傾向がある」と知ってもらうだけでも、対応が変わることがあります。</p>
<h2>まとめ:工夫を重ねながら、自分を責めない働き方を</h2>
<ul>
<li>ADHDのミスは「努力不足」ではなく「脳の特性」によるもの</li>
<li>対策には、仕組み化・チェックリスト・環境整備・タスク分割などが効果的</li>
<li>完全にミスをなくすのではなく、「少しずつ減らす」姿勢が大事</li>
<li>周囲の理解やサポートを得ることで、安心して働きやすくなる</li>
</ul>
<p>僕自身、今も完璧にはなれていません。でも、だからこそ伝えたいんです。<br>
「努力しているのにうまくいかない」と悩んでいるあなたは、きっと自分を責めすぎているだけかもしれません。</p>
<p>特性を知り、工夫しながら、少しずつ「自分らしい働き方」をつくっていきましょう。</p>
「努力不足じゃない」ADHDの僕が抱えていたハードル
しょう

記事内に商品プロモーションを含む場合があります